インターンシップ・プログラムから何が学べるのか?
1995年のスタジオを開設以来、約250人以上が経験してきました。
★ まず、3ヶ月後・12ヶ月後・5年後に何を達成したいのか自分の目標を設定します。重要なスキルを身につけ、目標達成への最短ルートを一緒に考えます。本当にやりたいことを見つけ、自分の得意なスキルを仕事に活かしましょう。20代のうちは目標は成長に合わせて(現実を見て)柔軟に変更して構いません。
★プロのスタジオ・アシスタントに求められる第一の条件とは、一緒にいて楽しいクリエイティブな人物であることです。ホスピタリティと笑顔こそが基本。そのうえで技術が生きてきます。相手の目を見て、「おはようございます〜!」と明るく挨拶する。これが1日の出発点です。スタジオでは時間を共有する仲間ですから、緊張しすぎてもいけません。新人らしいワクワク感、楽しそうな雰囲気を自然に醸し出している人が、いちばん魅力的です。最初からアシスタントに、ミキシングの知識やスキルは誰も求めていません。
★ ここに新人(アシアシ※)が3人いたとします。 お客様から最初に声をかけられやすいのは(コーヒー出しであっても)3人のうちでいちばん「この現場が楽しそうに見える若者」です。もし彼(彼女)よりも仕事ができる人がいても、第一印象がうすいだけでチャンスが来るのは2番目、3番目となります。
(※アシアシ=アシスタントのアシスタント、インターンシップ)
★「なんにでも興味を持ち、クリエイティブな人」にこそ、仕事のチャンスは先に巡ってきます。「○○くん、これお願い!」と声をかけられるきっかけは、明るさと元気さから始まります。初対面のお客様から(誰からも)声をかけやすい雰囲気をつくることが大切です。お調子者(笑)くらいでちょうどいい。フレンドリーで気さくな空気を常に意識しましょう。
大学に通いながら(中卒・高卒でも十分です)アルバイトをしながらでも、多くの職業に通じるヒントが学べます。インターンシップの期間(6ヶ月または12ヶ月)終了後に音楽関連の仕事に就いた人は約30%で、なかには大きな活躍をしている人もいます。IT、広告、飲食業、カフェ経営をしながらジャズ活動を続ける人など、異業種で成功している例もあります。また、フリーランスとして弊社のクライアントになっている人もいます。上場企業の社員であった方が、弊社のインターンシップを経て彼の夢だった一流商業スタジオに転職した例もあります。20代最後の決断は、一度しかない人生での大きな選択です。
エンジニア志望の方にはDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の操作は必須ですが、それだけでは不十分です。アーティストやミュージシャン志望でなくても、音楽が好きであれば(別に好きでなくても)、制作現場を支えるスタッフとして、事務方・営業などの役割もチームに不可欠です。
最初のステップは、
★ マニュアルを楽しそうにこなせるか。ここはゲーム感覚です。
整理整頓、掃除、限られた時間(=予算)内でToDoを終えるには「段取り」が大切です。根性よりも、①笑顔でのコミュニケーション、②ホスピタリティ。この2つが基本です。アシスタントの仕事はサービス業・接客業と同じ。観察し、気づき、実行する。空気を読む。目指すのは五つ星ホテルのコンシェルジュ、小料理屋の女将、シェフの腕です。技術はその次にあります。
オンの時間は「明るくポジティブ」にふるまいましょう。声はいつもより3度高く、6dBアップ。最初から何でも知っている人はいません。オフの時間には雑談や進路相談もできます。わからないことは遠慮なく聞きましょう。報・連・相(ホウレンソウ)が信頼を築きます。「日本人同士なら言わなくてもわかる」――それは誤解です。相手に確実に、簡潔に伝えなければ、それは最初から何も伝えていないのと同じです。有言実行力も問われます。「ストレスを感じず、柔軟に楽しみながらこなせる」人こそがプロ現場の適性を持っています。
例えば、「平行と直角」=バランス感覚。オフィスの掃除でも、少ない手順でテーブル上の物をさっと整理整頓できるか?表参道あたりの服屋でTシャツをたたむ店員さんを見てください。手数が少なく、正確に整えられる人は、録音・ミキシング・マスタリングの適性があります。空間の余白、左右のバランスを意識し、音を正確に配置できるか。気づきとその細やかさが重要です。
インターンシップ・プログラムは無給です。
毎週、「確実に100点を取れる小さな目標」をひとつ立てます。先週の達成度を自己評価しましょう。たとえば「美味しいコーヒーの淹れ方を覚える」。1年間で50個の小さな目標=「観察と気づき」を積み重ねれば、現場に欠かせない“明るく頼れる人材”になります。小さな目標を一つずつ達成し、5年後・10年後にはあなたの「夢」を「事業計画」として形にするのです。その時は全力で応援します。あなたの夢を100%成功する方法とは?(※文末に答え)
目標への最短ルート
目標が明確な方には「SDM Lesson」(有料)を強くお勧めします。ピアノやヴァイオリンの受験、コンクール、お料理や英語教室のように、自分に合う師匠を選びましょう。インターンシップ・プログラム(無給)との併用で、短期間で効率的な成長が可能です。
人生は一度きりの大切な決断です。
「音楽を作る」=「クリエーター」において、もはやプロとアマの境界はありません。サブスクとストリーミングにより、今までの音楽制作の世界の常識は大きく変わりました。会社員や他の仕事を持っていても、スマートフォンやタブレットでプロ級のトラックが生まれてくる時代です。
2025年現在、弊社のお客様の半数以上はメジャーではなく、個人のクリエイターや初めてリモート録音を試みるミュージシャン、トラックメーカーなどです。100%自分の資金で音楽を制作する方々が多く、録音物の所有権=原盤権(著作権・著作隣接権・肖像権など)を自分に帰属させることを必ず意識してください。
音楽とはコミュニケーションです。
SDMを通った音は「伝わる音」になります。なぜか?ここまで読んでくださったクリエイターの皆さん、まずはご自身の音をオンライン・マスタリングで試してみてください。きっと、もっと知りたくなるはずです。人生は一度きり。確実に、次のステップへ。
まずは健康な心身が基本です。
面接後、6ヶ月または12ヶ月の期間を設定し、エンジニア・コースまたはクリエイター/プロデューサー・コースを選択します。最低でも週14時間(〜40時間)を確保し、自己目標を立てたうえで、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月ごとに達成度を評価します。自己目標を達成した方には、1年後(または6ヶ月後)に弊社、もしくは関連企業で仕事に就くチャンスがあります。弊社での募集がない場合でも、希望する企業に応募する際には推薦を行います。常に「1年後、5年後の自分」をイメージしながら行動してください。
(体調不良や微熱がある場合は、他のメンバーに感染させないよう出社禁止です。社会人になると簡単に休めないこともあります。日頃からの体調管理・基礎体力づくりが大切です。)
これまでに大手商業スタジオや制作会社からの業務研修を6〜9ヶ月受け入れたこともあります。国際的にも、ヨーロッパ(ETP)、アメリカ、韓国、ドイツ、オランダ、中国などからの参加があります。学校で得た知識だけでは社会に通用しない現実を、ここで体験できます。
また、すでにプロの現場で活躍している方で、スキルアップを希望する場合はSDLab 研究員(週末・平日夜など不定期登録制)への参加も可能です。
紹介者付きの履歴書をご提出ください。オノがスキルと意欲を認めた方のみ参加できます。
[人気メニュー] Lesson(旧クリエーター塾)
どなたでも申し込みいただけます。
★ チーフ・エンジニア根本による[マスタリング・レッスン]
★ カッティング&マスタリング・エンジニア田口による[DJのためのEQ、低音のグルーヴ]
[ホームシアター、オーディオマニアのため][レコーディング・レッスン][DIY プライベートスタジオ]
インターンシップ・マニュアル:
序章の一部はこんなこと
■ 大学や専門学校では学べないが、将来どんな種類の仕事に就くにしても必ず役に立つ心構えが体得できる。
■ 観察と実践、その1。コミュニケーション、ホスピタリティ。言われる前に行動する。空気が読める人間になる。
■ 観察と実践、その2。まずは笑顔。挨拶は明るく通る声で。誰からも親しみをもって声をかけられやすいタイプになる(→「明るい性格」を演じる、でもOK)。職場では「ちょうしいいやつ」「感じいい人」のが最初のチャンスを得ることが多い。素直で、誠実であること。お客さんから、ちょっとしたことでも頼まれやすい、だれからも親しみやすい、気さくなやつ。いい感じの人、気の利いたいいやつになる(演じる、でもOK)。ニューヨークの英語に近い関西弁は有利、大阪より神戸弁が。推奨:関西弁とブロークンイングリッシュ(オノ説)
■ どんな作業も時間、効率、優先順位を計りながら進める。丁寧さ、誠実さを身につける。
■ 明瞭な電話対応。会話、発声は3度高めの音程で6dBアップで。
■ サービス業(レストラン、バー、店員さんなど接客)のアルバイト経験者は、最初だけは少し有利である。DJ経験者もイケてる!
■ マニュアルを守り、素直に柔軟に対応する。わからないことは遠慮なくなんでも尋ねる!もし新人がマニュアルを理解していない場合、それを教えた人が理解できてるのかを再点検。
■ 宅急便の仕分け配送、引っ越し屋、ビル清掃など、チームワークで効率よく、率先して重いものも軽そうに持てる人は、その経験も役立つ。
■ 大阪商人思考はスタート時点でやや有利。「大阪のおばちゃん」に学ぶ。世界で仕事する人間になるには、躊躇したり、萎縮しているようでは、ぜんぜんあきまへん。推薦図書:「大阪学」
■ 本気であること。こだわりと好奇心があり勉強熱心であること。制作現場では、仮に何人か自分と同じレベルの人がいると「よう、がんばっとるなぁ!」と言われるように振る舞える人に、仕事が優先して回ってくる。運がいい悪いではない。お気軽で何でも他人から頼まれやすい振る舞い、所作が重要。
■ 後から入ってきた人に、感じよく指導できること。自分が次のレベルに進むのに必須項目はここです!(会社員であれば部下をうまく育てる)
自分にできないことは、他人には教えられません。
マニュアルを本当に理解しているかどうかは、ここで判断できます。要領よく次の人に教えながら、自分自身はステップアップしていきましょう。「これ、お願い」と声をかけてもらえるように、守備範囲を少しずつ広げていく努力が大切です。後輩に教えることで、自分の不得意な部分にも気づけます。もし後から入ってきた人に一時的に追い抜かれても、1年後に追い返すことだってできるのです。
※答え:どんな職業でも100%成功する方法があります。それは「途中であきらめないこと」。あきらめなければ、まだ失敗ではないのです。