サイデラ・インターンシップ・プログラムについて


 一度しかない人生で自分にあった、やりがいのある仕事をみつける。
 弊社では
1995年のサイデラ・マスタリング開設時より、インターンシップ・プログラムがあり、現在までにのべ120人以上が経験、そのマニュアルは引き継がれ更新され続けている。その後、音楽関連の仕事に就いた人は約15%、何人かは大活躍している。異業種において活躍している者も少なくない。
 自分自身の音楽へのこだわり、情熱はある。では、そこから、プロへの適正を判断する最初のステップとは、整理整頓、掃除など「マニュアルに従った手順、段取り」である。時間を決めててきぱきと効率良く。丁寧に、細かな部分やクオリティにこだわる。 本人の(うちに秘めたる)情熱、簡単にあきらめない気持ち、これは言うまでもない。大切なポイントとは、目標を描き、客観的にその達成度を見直すことである。ある意味、ここまではゲーム感覚である。
 例えば、「平行と直角」。少ない手順で会議テーブル上のものをさっと店頭のディスプレイ(例えば人気のファション店、ヘアサロン)のように並べてみる。無意識のうちにも定規で計ったように置ける人こそ、録音エンジニア、ミキシング、マスタリングに敵性がある。バランス感覚。 次のステップは、アシスタント見習いである。サービス業、接客業に求められるコミュニケーション能力。 空気を読む。 大阪人はここで有利。
 1週間ごとに自己評価で、ただし「確実に100点をとれる小さな目標」をたててる。今週の目標、そして先週の達成度。例えば、美味しいコーヒーの入れ方、エンジニアを目指すならGML8200のパネル面を描ける、とか。50の小さな目標が達成できると1年後には戦力となりえる。6ヶ月で25、12ヶ月で50の小さな重要なことが確実にできることが、5年後、10年後の「夢を計画へ」と変えることに直結する。
 これらの行動にストレスを感じないで、ゲーム感覚でよいので楽しくこなせる人こそ、プロへの適正があると断言できる。これからの時代を切り抜けるヒントである。無報酬。そこで得られるものはプロフェッショナルへの耳と鍵である。

 

今までの慣習は通用しない新しい時代


 例えば「音楽を作る」ことに関して、すでにプロとアマの境目ない。
 音楽とはコミュニケーションである。日本人同士ならば言わなくても判る?それは大きな勘違いの元である。相手に理解できるように伝えないと、それは最初から何も伝えてないのと同じである。年代や社会背景が異なると真意はまったく伝わらないのが普通。「昨日言いましたよね」とか「伝えました」ではダメ。
   ここまで社会状況が激変しても変わらないことがある。
  一番は、どんな現場においても、とりわけ若者は「明るくポジティブに」行動する(ふるまうでもよい)。かつてのような成果主義だけではなく、自分が確信することの有言実行力、突破力が問われている。素直さ、謙虚さをもって。なおかつ正確にてきぱきと。
 繰り返すが、音楽とはコミュニケーションである。これは現場の空気の中からの経験からしか学べない。

 

インターンシップの基本とは


 丈夫で健康な心身、自己管理は基本。面接の後、開始時に3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月の期間を選択。自己目標を立てた上で達成度を評価(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月)する。自己目標を達成した者で希望する場合、1年(特に能力が認められる場合は6ヶ月)後に弊社もしくは、関連企業などでも仕事につくチャンスがある。弊社の募集があってもなくとも、希望する企業に応募する際に推薦する。
 インターンシップは毎日ではない。弊社担当者と相談の上、週に2日~最長5日、続けるためには無理のないシフトをたてる。
 小さな「今週の目標」と併せて、つねに自分の進むべき目標(1年後、5年後の自分はどうありたいか)を描いて行動する。目標は自分の成長に合わせて変えてよい。 仮に「君は向いてない」とか「適性がない」と判断された場合、夢をあきらめるのは簡単である。そこで進路を変更するのか、もう少しがんばるかは、本人次第である。 どんな職業にも100%成功する方法がある。それは「あきらめないこと」。それはまだ失敗ではない。

 

※インターンシップを希望する方は、次の書類をお送り下さい


研修地: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-33-2
交通: 銀座線外苑前駅、千代田線明治神宮前駅より徒歩5分。
銀座線、半蔵門線、千代田線表参道駅、JR原宿駅より徒歩7分。
内容: 上記
条件: インターンシップは無給。90分以内で通える人。昼食・交通費も自己負担。週2日以上可能なこと。
時間: 平日(月~金)の8:30~作業終了時のうち、弊社担当者と相談の上、シフトを決定。(例1:月~水 9:00~17:00、例2:週3日12:00~作業終了など)。
期間: 3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月。
その他: 希望する場合、期間終了後に弊社の採用試験。もしくは、実績・能力・適性により他関連企業への推薦あり。

提出書類:(1) 履歴書
     (2)健康診断書
     (3)1年間の生活計画書
     (4)作文「インターンシップ志望動機」:400字以上
任意提出:(5)このページ下部、推薦書籍どれか一点の読後感想文:800~3,000字

問い合わせはメールのみ→
「インターンシップ問い合わせメール」

 

インターンシップ・プログラムの経験から何を得られるのか?


マニュアル:序章の一部をお見せしましょう。
■ 学校ではぜったいに学べない、将来どんな種類の仕事に就くにしても必ず役に立つ心構えが体得できる。
■ 社会人としての基本はアルバイトでも養える。さらに気のきいたコミュニケーション。空気が読めるようになる。言われる前に対処する。
■ どんな状況でもまずは笑顔。ポジティブに明るい会話を心がけて、誰からも親しみをもって声をかけられやすいタイプになる(→「やたら明るい性格」を演じる、でもOK)
■ そのヒントは「ちょうしいいやつ」「感じいい人」になること。それでも根は素直で、誠実であること。ちょっとしたことでも頼まれやすい、だれからも親しみやすい、気さくなやつ。いい感じで、気の利いたいいやつ。
■ 時間配分、効率、優先順位、丁寧さ、誠実さ、まずマニュアル対応をレベルに応じて体得できる。
■ はきはきと明瞭な電話対応。
■ マニュアルを正確に守り、かつ柔軟に対応する。
■ サービス業(レストランでも、店員さんでも接客)のアルバイト経験者は、最初だけは少し有利である。
■ 宅急便の仕分け配送、引っ越し屋、ビル清掃など、チームワークで効率よく、率先して重いものも楽しそうに持てる人は、それも役立つ。
■ 大阪商人思考はスタート時点でやや有利。「大阪のおばちゃん」に学ぶ。世界と勝負する人間になるには、躊躇したり、萎縮してるよーでは、ぜんぜんあきまへん。
* ここまでクリアした者は、希望職種に近いポジションの見学や補助をしてもらいます。
そして、
■ 本気であること。勉強熱心であること。
外に見えなくとも、週末や日頃の向上心。見えないところで真剣に努力を重ねる。これだけが明日の実力となります。
■ 情熱的であること(→「情熱的であること」を演じる、でもOK)。
家では情熱よりも、結果として自分にもっとあった方法で効率よく勉強するのがよい。が、制作現場では、仮に何人か自分と同じレベルの人がいると「よう、がんばっとるなぁ!」と言われるように振るまえる人に、仕事は優先して廻ってくる。運がいい悪いではない。お気軽で何でも頼まれやすい振る舞い。
■ 後から入ってきた人に、感じよく指導ができること。
自分ができないことは、うまく他人には教えられない。自分がマニュアルを達成できているかは、ここで判断できる。早く次の人に教えて、自分はステップアップして、アシストに声がかかるように努力する。教えることにより自分の不得意な部分が判る。外に見えなくとも、週末や日頃の向上心。見えないところで日々努力を重ねる。仮に後から入ってきた人に抜かれても1年先には抜き返すことだってできる。

 

推薦書籍


サラウンド入門
「サラウンド入門」(著者:沢口真生、中原雅考、亀川徹教授)
 
サウンド・エシックス
「サウンド・エシックス」(小沼純一 著)
これからの「音楽文化論」入門
 
大阪学
大阪学 (大谷 晃一 著)
 
新レコード演奏家論
「新レコード演奏家論」(菅野沖彦 著)
 

推薦番組: 「サラリーマンNEO」
がんばれ川上くん、サラリーマン語講座、雨の降る夜に、なめてるよな、就活一直線、ほか。

 

 

 

企業の面接突破のヒント


どうしても、その仕事をしたい人、経験がない人は、どうやって業界にもぐり込むか?応募のあるなしに係わらず、美しい文字で手書きの履歴書を送付。写真も忘れずに。ポジションを得る手段として、学歴だけでは通用しない。音楽関係が希望なら、水産学部でも軽音楽部出身と書く(←実際にあった)。体育会系のサークルで基礎体力があることもアピール。履歴書だけでは目を通してもらえないから、職務経歴書では自分の経験を120%アピール。アルバイトで居酒屋の店長=サービスの心得は誰にも負けません!職務経験がない人は、現実を改革する熱い気持ちを400~1200字のエッセイでアピール。面接では、遠慮しない、緊張しない、落ち着いて「私がやります。必ずやりとげます。体力も誰より自信あります。」とアピール。あきらめない。くり返すが笑顔で。いい人材=企業のカチ!です。インターンシップ経験から空気を読めるようになることは近道である。  「募集していますか?」と問い合わせると、こんな時代ですから企業としては「現在募集はありません。」としか応えない。そこで今やってることを投げ出してまで「来てしまった人」は感じがいいとなにかやらせてくれることもあります。(←2010年、知り合いの実際の話)

 

 

「Anything else? N.Y.C.のインターンシップ事情」


 チャンスは100%ある。音楽のプロフェッショナル(A&R、プロモーター、マネージャー、エンジニア、ディレクター、ライター、プロデューサー)を目指している若者諸君!?音楽業界に「就職する」という言葉はあてはまらない。レコード会社などの面接10社で落とされても嘆く必要はない。本当にやりたいなら、まずは音楽業界に潜り込む。どんな仕事でも経験することで得るものがある。すべての経験は「気配を読む」ための修行、勉強である。そこから始まる。あきらめて止めてしまわない限り失敗ではない。

 適正:まずは基礎体力と笑顔。掃除と機材セッティングや楽器運び。人から見てつらい仕事を楽しく丁寧にできるか?不規則に何日も徹夜が続いて、友だちと遊びに行く週末などない。もし音楽が好きでなければ、これほど過酷な仕事環境はないだろう。100%成功の唯一の方法とは「続ける」こと。なぜかと言うと、まず1~2週間で適正が向いてないことを悟る人が3割。1~2年で脱落するアシスタントが3割、ようやく指名の仕事もできるようになり才能もあるのに不幸にも体調を崩してしまう人が3割。厳しい。繊細な性格や才能よりも、最初はまず体力がありき、ストレスを感じない人間が残る。続けると経験値が自動的に増える。

 ニューヨークではメジャースタジオは、昼夜交代のシフトがとられている。ティーボーイは時給US$5のアルバイトから始まる。深夜でもロビーでセッションが終了するまで電話番をしながら待機している。深夜にハンバーガーを買いに走らされたりする。ここからセカンド・アシスタントのポジションを狙うわけだが、いつまでたってもポジションが空かない場合は、ずっと時給US$5のアルバイト状態が続く。一流スタジオだから、いい仕事がみられるか?というと全くそうではない。スタジオを覗けるチャンスは、買い出しにいったハンバーガーを届ける瞬間だけ。コントロールルームのドアをあけるタイミングと、部屋に一歩入った瞬間、ここで「さりげない笑顔」が重要なのだ。ここで(さっと客の気配を感じることのできる)ウェイター経験者はちょっと有利になる。「Anything else?」クライアントが帰った後の掃除、ロビーで待機していることが仕事(=業界への適性を試されている)なので、実際の作業を見てレコーディングに関するテクニックを勉強するチャンスは次のポジションに昇格するまではない。

 音楽スタジオは、慢性的に人手不足。アシスタントは足りない。インターンであっても、何か頼まれてから動くのでは遅い。そこで今、何が進行しているのかを察知する。使える社会人としての感覚は、学校では学べない。クライアントは性格のよい若者にはいろいろ教授してくれる。スタジオでは、ポジションが空けばすぐに昇格。見込みがないとすぐ辞めさせられる。新しいインターンが入ってくると「こいつ今日から入った若いやつです。旦那さまどうぞよろしゅう頼みます」と紹介され、1年後には一人前のアシスタントである。やる気のある若者はこちらの方が成功する。

 注目すべき点は、NYCのアシスタントは、サービス精神が旺盛で一流の飲食業、接客業を連想させることだ。素早く、とにかくよく動く。無給インターンのくせに妙に明るい。ゴマすりをしているわけではなく(多少はあるが、嫌みがない)、なんでも一生懸命やる。空気、気配を読み、言葉に出さなくとも相手の要求を察知する。茶道でいうところの「おもてなしの心」「一期一会の精神」。コミュニケーションがとれている。何を習得、吸収するかは本人の心構え次第であり、サービス精神と積極性がないのは駄目だ。笑顔は欠かさぬこと。そして与えられた仕事のチャンスは、それを教えてくれた先輩よりも上手くできるようになろうという心がけ。

アート・リンゼイや僕のアシスタントをしてくれていた、スタジオ所属のある若いエンジニア。彼はある日デヴィッド・バーンのミキシングをまかされてしまった。その後、エンジニアとアシスタントの両方をへて、最近フリーランスとなった。ミキシング時のギャラはUS$30/Hrくらいから始まり、今はプロジェクト次第。こういうキャリアからプロデューサー・エンジニア(ギャラ意外にプロデュース印税も受け取れるエンジニア)が生まれてくる。職人仕事としてエンジニアリングを引き受ける場合、共同プロデューサーとして責任(と印税)も発生する場合で、それぞれの仕事のアプローチは全く異なる。(現在、そのPくんは、作品を言えば誰でも知ってる超売れっ子プロデューサーのひとりです!)

 サイデラ・マスタリングでインターン修行をし、その後シカゴに戻ったジェームス君が新スタジオを訪ねてきてくれた。いい感じに成長していた。作編曲+演奏+録音まですべてこなして、その音楽で生活できているのであるから素晴らしいではないか。その調子でがんばってくれ。